法務事務の仕事 スキルアップと転職

スキルアップについて

法務の仕事を行うにあたって、やはり実務経験があることは有利ですし、実務経験がないにしても、法律を学んできた人はそうでない人よりは有利と言えます。しかし、絶対条件ではないのです。意外と、働いてキャリアを積んだ後にさらなるキャリアアップを目指してロースクールに通うという方々も多くいらっしゃるようです。

最低限必要なスキルとしては、仕事に優先順位をつけられる判断能力や、関係部署と円滑に意思疎通の行えるコミュニケーション力、また最近の判例などに目を配る情報収集力も必要です。

法務でスペシャリストになりたい、スキルアップして一段上がりたいという人は、資格をとったり英語を仕事で活用できるよう勉強しています。様々なサイトで調べていくと、司法試験の合格までの短期の派遣での仕事もあり、勉強しながら実務も身に付けることができます。しかし、そうなると、かなりの負担は覚悟しなければなりません。

法務の仕事でキャリアを積むにあたり、2つの選択肢がでてきます。ある部門に特化したスペシャリストになるのか、幅広い業務をこなす法務のゼネラリストになるのか。

例えば,Aさんは法学部を卒業した後、就職した会社で商標法を中心に5年間担当しました。しかし、もう少し幅広い担当をしたいと思い、大手外食チェーンへ転職。そこでは特化した業務でなく、法務における様々な業務を経験したそうです。Aさんは希望通りだった為、とてもやりがいを感じることができ、忙しいけれども充実した毎日を送っています。

一方Bさんは、電気関係の企業に入社し、法務にて知的財産に特化した業務を行っています。Bさんは大学で知的財産法を専攻し、その業務につくことが希望だった為、大変だけれども満足した毎日を送っています。技術的な部分まで奥深く知り学ぶことで、発明や特許をコンサルティングできるようになりたいそうです。

それぞれ同じ法務という仕事ながら、違った道に進んでいます。どちらにせよ、学ぶことは多く大変な仕事ですが、自分のやりたい道に進むことでよりやりがいを見つけることができ、そしてそれがキャリアアップにつながっているわけです。それではキャリア設計について見ていきましょう。